バイオメカニクス(生体力学)的に見たスイングの違い

以前 SNS でスイングタイプと、バイオメカニクス的にあったスイングタイプの違いを動画で撮ってほしいという ご要望があったので練習の時に動画を撮ってみました。

スイング1 TGMベースヒッター




スイング2 バイオメカニクス




スイング1はThe Golfing Machine(TGM)で習ったヒッターの動き。

理論的な整合性にも大きな穴はなく、理想に近いと確信し、このスイングタイプを約10年かけて作り上げました。

ただ、バイオメカニクスを通して調べてみると、バイオメカニクス的には合ってないということが最近わかり、非常に落ち込み絶望しましたw

スイング2はバイオメカニクス的に私の体に合っているスイング となります。

言うまでもなく、非常にスイングしやすく、インスタントに飛距離が伸びました。

動画を見比べていただいても、スイングスピードが速いのがわかります。

先日のラウンドレッスンでも、ボールコントロールが非常にしやすく、スコアを纏めることができました。 何と言っても ラウンド後の疲労感が全く違います。

自分の骨格にあったスイングなので当然といえば当然です。

なんでいきなり このスイングができたかと言うと私の体の中に眠っていたからです。

ちょうど プロテストを受けた頃、このスイングをしていた記憶が蘇ってきました。

ここからは私の予想ですが、ちょうどプロテスト受けた頃は20歳前後。

多い日は1日1000発 ぐらい球を打っていました。

その当時 私は誰にも習ったことがなく独学でプロになったのでひたすら球を打つことだけしかしていませんでした。

これだけの球数を打っていれば若くても体に相当な負担がかかっているはずですから、できるだけ負担のかからない打ち方を自然と習得していたのではないかと思います。

プロ入りした後 試合で見る選手たちの美しいスイングをみていると、自分のスイングの醜さが気になりだして、スイング理論沼にはまっていったという経緯があります。

もしその当時に戻れるのならば、二十歳の自分に今のままスイングを変えないでいいんだよ・・・と、アドバイスしてあげれば、私のゴルフ人生も変わったのではないかと思ったり・・

バイオメカニクス的には、「カバータイプ」と呼ぶ握り方をして、「Negative Bata forearm tracer」 というスイングパターンになります。

Negative Bata forearm tracer・・なんか必殺技みたいなカッコいいネーミングですが、こちらはスイングパターンをわける際に使う理論で、マイク・アダムスのバイオメカニクス理論とは別の理論となります。

スイング2バイオメカニクスを簡単に説明すると、左手は外旋、右手は内旋させて手のひらを外に向けて上げ、それに伴い右肘はフライングエルボー気味で担ぐようなトップになり、切り返しではネガティブベータフォースを使いグリップは地面を指しながら下ろしこの時点でクラブフェースはインパクト出来る形を維持して下ろします。

もっと簡単に言うと、クラブを立て気味に上げて、切り返し以降はシャローイングやロワーリングに近い動きを入れて、エルボープレーンに乗せてインパクトを迎える動きとなります。

ついでにスイング1TGMベースのスイングも説明しておくと、テークバックで左手は内旋、右手は外旋させて上げて右腕の上に左手が来るパターンになり、右わきがしまったトップになります。

ダウンではエルボープレーンに乗せて行くわけですが、最近流行りの「引いて引く」なんちゃらの動きに近く、グリップエンドは空中をさしながら引き下ろし、クラブ偏重心を利用したテコの動きを入れてクラブを加速させるとともにインパクト付近でスクエアーに戻します。

バイオメカニクス的には、「アンダー」と呼ばれる人と相性がいいので、カバーの私には無理があったわけです。

両者のスイングは、当然最下点の位置が変わってきますので、ボールポジションや体の向きも違ってきますので、D-planeで整えてあげてターゲットにボールが飛ぶように調整してあげます。

そのためスイング1TGMベースはオープンスタンスで、スイング2バイオメカニクスは、ストレートからややクローズ気味に構えています。

ざっくりと違いを書いていきましたが、何が言いたいかというと、「●●理論」「●●打法」が悪いのではなく、その前の段階で、自分の体の特徴をしらべて、その理論が自分にあっているのか?出来るのか?をまず調べることをお勧めいたします。

私の様にスイング理論沼に嵌まる前に・・・

もしスイング理論や、バイオメカニクス的に自分はどのタイプなのか?わからなければ、お手伝いいたしますのでご連絡いただければと思います。

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