ホームSwing ビギナーだからこそ、最初に“自分に合った動き”を知ることが大切 byKENTARO -5/23/2025 0 ### はじめに:ビギナーウエルカムです 本日のレッスンは、ゴルフ歴2年で、某有名チェーンのインドアスクールに通われていたビギナーの方に行いました。 私のレッスンは、「競技者向け」という印象を持たれることが多く、「私のようなアマチュアでもレッスンを受けていいのでしょうか?」といったお問い合わせをいただくこともあります。 しかし、それは誤解です。私は、どのようなレベルの方にもわかりやすく丁寧にお伝えすることを大切にしており、どなたでも安心して受講していただけます。 ### 1. 初回ヒアリングと課題の共有 レッスンは、まずヒアリングから始めました。現在抱えているお悩みをお聞きしたところ、「毎回先生の言うことが違って、何を信じていいかわからなくなる」という率直なご相談がありました。 もちろん、スクールのインストラクターの方々はマニュアルに沿って指導されているため、誤ったことを言っているとは思いません。 ただし、個々の身体特性や感覚を考慮しない平均的な指導では、動きの軸がブレやすくなり、混乱を招くのも無理はありません。 特に、ゴルフ歴2年という段階では、スイング自体がまだ安定しておらず、段階ごとにアドバイスが変わることも多いため、混乱が生じやすいのです。 ### 2. 身体特性のスクリーニングとスイング分析 そこで私は、まず身体の特徴をスクリーニングし、実際のスイングを確認しました。一見綺麗なスイングでしたが、KIGOLF理論の視点から見ると、その方は「カバータイプ」の身体特性を持っており、現在取り組まれていた動作では安定性に欠け、再現性も得にくいものでした。 さらに肩の痛みも訴えておられたため、動作に無理が生じている可能性も考えられました。 ### 3. 理論の説明とクラブ構造の理解 私は、「カバータイプ」に適したスイング構造についてご説明し、加えてクラブの物理構造――特に偏重心を活かしたクラブ挙動――の仕組みについてもお話しました。 なぜそのような動きをするとクラブ重心が傾きやすくなるのかという点を、身体の特徴とクラブ設計の両面から丁寧にご説明し、まずは“頭で理解する”ことからスタートしました。 ### 4. 実践と気づきの瞬間 理論に基づいた動きを実際に取り入れてボールを打っていただくと、すぐに「今までにない当たり方と感触だった」と喜んで頂けました。 これまでの指導とは真逆とも言える内容に戸惑いながらも、「今まで聞いたことのない話ばかりで、とても充実していた」と嬉しいご感想をいただきました。 最終的にはボールにも安定して当たるようになり、「次回もぜひお願いしたいです」とのお言葉もいただきました。 ### 5.ゴルフに「平均」は通用しない 世の中では「多くの人が言っていること=正しい」とされ、「平均的なやり方が一番いい」と信じられがちです。 しかし、ゴルフにおいてはその考え方が必ずしも当てはまるとは限りません。 人それぞれ身体の構造や感覚は異なります。そのため、その人に合った動きでなければ、スイングの安定性も再現性も得られません。 自分の身体が自然に動ける形、そしてクラブが無理なく振れる軌道を見つけることが、最も効率よく上達する鍵です。 その動きに沿って反復練習を重ねることで、体は徐々にその動作を覚え、軌道も安定していきます。そして最後にやるべきことは、「ボールがまっすぐ飛ぶ位置」にボールをセットすることだけです。 それが自然とできるようになったとき、ゴルフはもっとシンプルで楽しいものになります。 Tags Swing Facebook Twitter