今年組んだEdelアイアンの適正ライ角を確認するため、打ちながらダイナミックロフトを測定してみました。
私はヒッターなので、インパクト時にはシャフトプレーンに限りなく近い位置を通すことができます。
このことから、ロフトが大きいウェッジの場合、250メートルと70メートルの飛距離差があっても、ウェッジの方が左に飛びやすい結果になることがわかります。
その結果、約9度ものずれがあることが明らかになりました。
私はヒッターなので、インパクト時にはシャフトプレーンに限りなく近い位置を通すことができます。
このため、通常のゴルファーよりも手の位置が低くなり、標準的なライ角ではアップライト過ぎるのです。
ただ、単純にダイナミックロフトが9度ずれているからと言って、9度フラットに調整すれば良いと考えるのは危険です(そもそも9度曲げたらクラブが折れますw)。
単純に説明すると、ゴルフボールはフェースの向いた方向に飛びますが、クラブにはロフトが付いているため、ロフトとライ角のずれを考慮して適切なライ角を設定する必要があります。
ただ、単純にダイナミックロフトが9度ずれているからと言って、9度フラットに調整すれば良いと考えるのは危険です(そもそも9度曲げたらクラブが折れますw)。
単純に説明すると、ゴルフボールはフェースの向いた方向に飛びますが、クラブにはロフトが付いているため、ロフトとライ角のずれを考慮して適切なライ角を設定する必要があります。
その際に重要なのが、「法線」という3次元空間におけるフェースの向きを示す概念です。
実際、エクセルを用いて法線のずれを計算してみた結果を記事しました。
実際、エクセルを用いて法線のずれを計算してみた結果を記事しました。
ついでにクラブの長さを変えた場合にどのように法線が影響を受けるかも検証してました。
この法線の概念をフィッティングに活用すれば、例えば標準的な37インチではなく、36インチの7アイアンを作成することで、私にとって、ターゲットに飛びやすいクラブになります。(短くして飛距離が落ちる可能性は無視)
ちなみに、ドライバーの場合を考えると、近年のドライバーはウェッジと同様のライ角で65度前後のアップライトな設計が一般的です。
しかし、アップライト設計でも多くのゴルファーが、右に飛んでしまう問題を抱えていますね。
具体的な例として、ライ角が65度のドライバーでインパクト時に60度でボールに当たる場合、ダイナミックロフトが5度ずれで、ロフトが9度で計算すると、法線のずれはほんの0.78度ほどです。
具体的な例として、ライ角が65度のドライバーでインパクト時に60度でボールに当たる場合、ダイナミックロフトが5度ずれで、ロフトが9度で計算すると、法線のずれはほんの0.78度ほどです。
このため、250メートル先でのボールのズレは約3.42メートルになり、D-Planeも考慮すると、左へのズレは約2.4メートルしか左に向きません。
一方で、58度のウェッジで5度のずれを計算すると、法線のズレはなんと5.6度にも上ります。
ウェッジの最大飛距離を70メートル程度と仮定すると、このズレによってボールの軌道は約6.19メートル左にずれることになります。
D-Planeを考慮すると、左へのズレは約4.33メートル程度。
このことから、ロフトが大きいウェッジの場合、250メートルと70メートルの飛距離差があっても、ウェッジの方が左に飛びやすい結果になることがわかります。
注意
この記事の中で、スライス、フックと表現していないのは、あくまでもDIRECTION(方向)の話であり、実際にはフェースローテーションやスイングパス、アタックアングル等も影響してきますし、アップライトにすることによってクラブの重心角や重心位置その他諸々に変化が起きますので、「法線」だけですべてが解決するわけではありません。
最後に
ドライバーのインパクトライ角を昔調べて実験したことがあるのですが、おおむね55度ぐらいでした。
つまりダイナミックライアングルは、約10度ずれるので、今回の計算の倍ぐらいの影響があり、アップライトに意味がないわけでもなさそうです。
最後の最後-ヒッターのインテンショナルボールの打ち方
ヒッターは、ドローでもフェードでもインサイドアタックで入れていきローポイントを変化させて出球をコントロールします。
その際重要な概念が「法線」で、テクニックで意図的に法線を傾かせてボールシェープを作り出していますので、フェースを返す動きはあまりありません。
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