KENTARO ISHIHARA / FULL STORY

遠回りも、すべて
今につながっている。

12歳でゴルフを始め、海外で競技し、学び、教え、また学び直す。
30年以上の歩みの中で、現在のKIGOLFにつながった転機をたどります。

若い頃、シンガポールで競技していた石原健太郎
PLAYER / SINGAPORE
ツアー会場で帯同コーチを務める石原健太郎
TOUR / COACHING
AimPointの研修会場で講師と並ぶ石原健太郎
AIMPOINT / FOUNDER
CHAPTER 011989–2001

THE BEGINNING

競技者としての原点。

1989—THE FIRST STEP

12歳、ただまっすぐ打ちたかった。

12歳でゴルフを始めた。誰かに習ったわけではない。狙ったところへ、まっすぐ打つ。そのために毎日のようにボールを打ち、多い日は一日1,000球を超えた。

当時は、理論も効率のよい練習方法も知らなかった。打って、試して、違えばまた打つ。その繰り返しの中で、自分なりに球筋と動きを確かめていった。

後に多くの理論を学ぶことになるが、まず自分で試し、結果から考える。この習慣は、この時期に身につき、競技者としての土台になった。

2000JGTO 1ST QT

JGTO 1st QTで優勝。

ひたすらボールを打ち続けた時間が、少しずつ競技での結果につながり始めた。

試合に出る中で、さらに上のレベルを目指すようになり、ツアープロを意識するようになる。競技の場を広げながら、次のステージへ進んでいった。

2001SINGAPORE

Singapore PGA取得を機に、シンガポールへ。

CHAPTER 022001–2010

TOUR PLAYER / ASIA

勝つために、
理論を求め続けた。

シンガポールでは、David Leadbetterの指導環境やGary Edwin Golf Academyでスイングを学びながら、東南アジアを中心に各国の試合へ出場した。

転機になったのは、マレーシアンツアーでの一戦だった。優勝が見えていた残り2ホールでOBを打ち、勝ち切ることができなかった。

その経験をきっかけに、自分のスイングを根本から見直すため、いったんツアー活動を止め、もう一度学び直す道を選んだ。

その後、The Golfing Machineを教えるコーチと出会い、スイングを理論から学び直した。中でも「Hitter」と呼ばれる動きを身につけることを目指し、長い年月をかけてスイングを作り直していった。

しかし、費やした時間に対して、思うような成果にはつながらなかった。

現在のKIGOLF理論に照らして振り返ると、当時追求していた動きは Under Swing 側に分類される。一方、自分の身体特性は Cover Swing 側だった。

もちろん、その当時は知る由もなかった。

東南アジアのツアー会場でティーショットに臨む石原健太郎
TOUR PLAYER / MALAYSIA
勝つための答えを求めるほど、
一つの理論へ深く入っていった。
CHAPTER 032013–2015

A CHANGE OF PERSPECTIVE

一つの理論では、
足りなかった。

2013年頃、自分の弱点だったパッティングを見直すためにAimPointを学び始めた。2014年には開発者Mark Sweeneyから公認され、AimPointインストラクターとなる。同じ年、Singapore PGAでは最高位「AAA」へ昇格した。

さらにDr. Kwonのもとでバイオメカニクスを学び、Level 1を修了。スイングを形だけでなく、身体運動から捉える視点が加わった。

身体の痛みをきっかけに、それまで追求してきた動きを見直した。理論が間違っていたのではない。正しいと考えていた理論が、私の身体には適合していなかった。

型に身体を合わせるのではなく、身体に理論を合わせる。

Dr. KwonとバイオメカニクスLevel 1修了証を持つ石原健太郎
DR. KWON / BIOMECHANICS
2014AIMPOINT

公認インストラクター資格を取得

2014SINGAPORE PGA

最高位「AAA」へ昇格

2014BIOMECHANICS

Dr. Kwon Level 1を修了

CHAPTER 042016–2019

FROM PLAYER TO COACH

教えるために、
分野を越えて学ぶ。

競技で得た経験を、今度は人に伝える側へ。スイングだけでは一人のゴルファーを説明できないと考え、身体運動に加えてクラブへの理解も深めた。COOLCLUBS Japanではフィッター技術の研修を受け、動きと道具を別々に見ないための視点を得た。

指導と検証を重ねる中で、パッシブトルクに関する取り組みが評価され、2019年にゴルフダイジェスト「レッスン・オブ・ザ・イヤー」候補5名に選出された。受賞歴を増やすことよりも、異なる分野を行き来しながら、目の前の一人を説明できる方法を探す時期だった。

この時期の掲載記録を見る
2019年レッスン・オブ・ザ・イヤー候補の掲載記録
2019 / LESSON OF THE YEAR NOMINEE
CHAPTER 052022–2023

TURNING POINT

自分のゴルフから、
選手のゴルフへ。

レギュラーツアーの帯同コーチとして、選手を試合の現場で支えるようになった。求められるのは、自分の成功体験を渡すことではない。その選手が、その一打をどう判断し、実行できるかを一緒に確かめることだった。

2023年にはMike AdamsからBio Swing Dynamicsを学び、Level 2を修了。身体特性、視覚、クラブ、球筋の関係を、一人ひとりに合わせて見る考えをさらに深めた。

自分にできることと、
その選手に合うことは違う。

2022年のツアー会場でグリーンを確認する石原健太郎
2022 / TOUR COACHING
2023年オーガスタ・ナショナル女子アマでの活動記録
2023 / AUGUSTA NATIONAL WOMEN’S AMATEUR
ツアーと現場の記録を見る
CHAPTER 062025

KIGOLF

経験を、
一つの体系へ。

ツアー会場でクラブを調整する石原健太郎
2025 / TOUR FIELD

競技、海外、理論、身体、クラブ、パッティング、そして選手を支える現場。30年以上の間に学んだことは、一つの分野だけでは完結しなかった。

2025年、これまでの経験を順番に学べる形へ整理し、KIGOLF ONLINEを開始した。身体、視覚、クラブ、球筋を土台に、パッティング、ショートゲーム、戦略、学習までを分断せずに扱う。

目的は、一つの正解を覚えることではない。自分で選び、試し、確かめ、必要なら修正する。その積み重ねから、自分のゴルフを自分で組み立てられる人を育てることにある。

CHAPTER 072026

VISION / MENTAL / FOCUSPOINT

視覚とメンタルの研究から、FOCUSPOINTへ

パッティングを指導する中で、技術だけでは解決できない課題に向き合うようになった。そこから視覚、イメージ、脳、メンタルの関係へ研究領域を広げ、これまで経験的に感じていたことを改めて体系的に学び直した。

選手時代から、複数のメンタルトレーナーのもとで学び、自分自身でもさまざまな方法を試してきた。これまで断片的に得てきた知識を整理し、答え合わせをするように学びを深め、2026年にメンタルトレーナー2級資格を取得した。

その過程で、視覚と身体の動きとの関係についても、より深く考えるようになった。

視覚的なポイントによって、構えやアライメント、動きが変わる。
以前から温めていたこの考え方を、この時期から FOCUSPOINT として整理し、少しずつ形にしていった。

技術だけを見るのではなく、身体、視覚、感覚、心までつなぎ、その人の動きとパフォーマンスを考える。KIGOLFの研究領域は、ここからさらに広がっていった。

この時期の活動記録を見る

THE KIGOLF PHILOSOPHY

遠回りの先に、
今のKIGOLFがある。

どれか一つが、すべての答えだったわけではない。異なる経験をつなぎ、自分で確かめ続ける中で、現在のKIGOLFの考え方が形になった。

ゴルフに正解はない。だからこそ、自分は何を信じてこの一打を振るのかに、自分で答えられる力を育てたい。

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